
书籍名
岩波讲座コミュニケーションの认知科学 社会のなかの共存 摆第4巻闭
判型など
242ページ、础5判、上製
言语
日本语
発行年月日
2014年6月4日
ISBN コード
978-4-00-011374-8
出版社
岩波书店
出版社鲍搁尝
学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)
英语版ページ指定
本書は、岩波书店より刊行された『コミュニケーションの認知科学』(全5巻: 安西祐一郎、今井むつみ、入來篤史、梅田聡、片山容一、亀田達也、開一夫、山岸俊男編集委員) の1巻である。
近年の动物行动学や进化生物学における着しい进歩は、それまで「弱肉强食」や「血と爪」といったイメージで语られていた动物の世界においても、多くの场合に「平和な暮らし」が実现されていることを、私たちに教えてくれる。この本で行いたいのは、まさに、こうした「平和な暮らし」が集団の中でどのように実现されているかをたんねんに考えるという作业である。
さて、「人々がどのようにしたら平和な暮らしを実現できるのか」という問いは、ギリシャ、中国の古典から今日の法?政治哲学に至るまで、人文?社会科学のもっとも中心的な問いの1つである。数千年にわたる人文?社会科学の知は、人間社会において「平和な暮らし」を支えるものは、何らかの明示的な統治のしくみ(王権、法の支配)や社会的な道徳?規範であると論じてきた。17世紀の政治哲学者ホッブズ (Thomas Hobbes) が、『リヴァイアサン』の中で展開した議論はその典型である。周知のように、ホッブズは、能力に決定的な差のない個人同士が互いに自然権を自由に行使する ("角突き合わせる") 結果として「」が生まれ、この混乱を避け共生?平和?正义を达成するためには、「人间が天赋の権利として持ちうる自然権をに全部譲渡するべきである」と论じた。そして、の立场からそれまでのに代わる、を合理化する理论を构筑した。ホッブズ以降、今日に至るまで、あまたの政治?法哲学者たちが人间社会におけるさまざまな统治のかたちやそのデザインについて考究している。こうした知的蓄积は、法の运用や行政のしくみなど、现代に生きる私たちが社会を设计するうえでのさまざまな指针を与えてくれる。その一方で、生物学の新たな知见は、过去30年ほどの间に、人文?社会科学の知に次々と大きな见直しを要求している。法や行政机构といった明示的な统治のしくみや、社会契约あるいは规范?道徳がない「はず」の动物たちの世界で、いったいどのようにして「社会の中の共存」が可能になっているのだろうか。この根本的な问いかけは、ヒトと人间をつなぐものは何だろうかという巨大な问いの最中心の要素として、今日、数多くの先端的研究者を惹きつけている。
本书では、「社会の中の共存」に関わる问题を、生物学者と社会科学者が交差するかたちで考える。
(紹介文執筆者: 人文社会系研究科?文学部 教授 亀田 達也 / 2016)
本の目次
第2章 進化生物学の視点から秩序問題を考える (巌佐 庸)
第3章 動物の集団的意思決定にみるコーディネーション問題 (長谷川英祐)
第4章 霊長類の利他行動 (瀧本彩加?山本真也)
第5章 「分配の正義」の認知的?社会的基盤を探る (亀田達也)
第6章 協力と賞罰 (高橋伸幸?竹澤正哲)
第7章 集団とネットワークの視点から見たコミュニケーション (増田直紀)
第8章 安心と信頼を生み出す文化と制度 (山岸俊男)

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