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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

白い表紙にキーボード、ペン、グラフの白黒写真

书籍名

国际金融

着者名

判型など

234ページ、础5判

言语

日本语

発行年月日

2024年1月

ISBN コード

978-4-535-55992-9

出版社

日本评论社

出版社鲍搁尝

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本書の特徴は、伝統的な教科書でフォーカスされてきた為替の日常的な動きを説明することにとどまらず、その奥にある経常収支や金融収支の動向を解説するとともに、非日常的な通貨危機、国際収支危機、国家債務危機についての議論も盛り込み、最後にはグローバリゼーションの意義を展望するという構成で、バランスよく「国际金融」の諸問題をカバーしている点にあります。為替の日常的な動きを理解することはもちろん重要ですが、近年とりわけ国际金融市場における危機が頻発していることから、本書で為替のほかに取り上げている国際的な経済危機に関するトピックは、政策担当者や金融の実務家、学生など、幅広い読者にとって必須の内容であるとともに、関心の高い問題でもあると感じています。そしてこれらは、経済学の世界でも、近年とくに研究が進んでいる分野でもあります。
 
本書は、二人の経済学者が共同で執筆しました。両者とも、現在は大学に所属していますが、かつて実務家や政策担当者としての職に就いていた経験を持っているという点も、本書の大きな特徴です。本書を執筆したきっかけは、著者の一人 (植田) が、東京大学大学院経済学研究科および公共政策大学院で行っている国际金融の授業の内容をわかりやすくまとめ、財務省の若手研修の一環として講義をしていたことです。その講義をもう一人の著者 (服部) が活字化したうえで、為替やデリバティブなど金融市場との関係を中心に加筆し、二人で修正を繰り返して完成させました。
 
その結果、本書は、学生はもちろん、銀行?証券会社?保険会社などに勤める金融の実務家や、政府?国際機関の政策担当者が、国际金融を学ぶうえで基本となる経済学の理論?実証研究の主要な成果を網羅的に解説したものとなりました。さらに、そのような実務の現場で必要となる制度的な知識もバランスよく盛り込んでいます。
 
本書を執筆する際には、最先端の経済学研究を厳密かつ数理的に説明するのではなく、それらのコンセプトの直観的な理解を促すような解説を行うことに努めました。たとえば、日本経済に関する調査?研究をする場合、日本経済の状況や歴史に関しては、日本で一定以上の教育を受けている読者には、ある程度の前提知識があり、そのうえで対応できると思います。しかし、国际金融となるとそうはいきません。そこで本書では、国际金融システムを理解するために筆者らが必要だと考える背景知識や概念を、できる限り盛り込んで説明しています。
 
さらに、本書は国际金融に関する有益かつタイムリーな内容もカバーしています。近年、世界金融危機や欧州債務危機、コロナ禍、各地での戦争など国際情勢の不安定化、エネルギーや食糧の問題、急激なインフレ、発展途上国の国家債務危機など、世界全体に影響を与える大きな出来事が続いています。そのため、国際的な経済のつながりを考慮して危機に備えることの重要性はますます大きくなっています。直近では円/ドル相場の変動が大きく、為替介入などの話題も世間的に大きな注目を浴びてきています。本書は、こうした今まさに直面している問題についてもコンパクトに解説したうえで、主要な参考文献を適宜紹介しています。
 

(紹介文執筆者: 公共政策大学院 / 経済学研究科 教授 植田 健一 / 2025)

本の目次

第I部 国际金融の基礎
 第1章 国际金融システムと国際景気循環論のコンセプト
 第2章 先進国?途上国間の国际金融取引
 第3章 国际収支统计の仕组み
 第4章 贮蓄?投资バランスと国际収支
第滨滨部 為替制度と為替レート
 第5章 為替制度と為替市场
 第6章 财市场と為替レート
 第7章 金融市场と為替レート
 第8章 日本の為替介入
第III部 経済危機と国际金融システム
 第9章 データから见た経済危机の特徴
 第10章 通货危机?国际収支危机
 第11章 国家债务危机
 第12章 复合的な危机
 第13章 国际金融システムの変遷と課題
 

関连情报

书籍绍介:
教养図书案内 (『京都新闻』 2024年12月)

 
话题の本わしづかみ (奥别产日本评论 2024年11月18日)

 
植田健一?服部孝洋『国际金融』:「はじめに」+著者による特徴解説! (経済セミナー編集部 | note 2024年10月14日)

 
「植田?服部「国际金融」:これまでの教科書との違い(金融市場編)」 (服部孝洋 (東京大学) | note 2024年10月13日)

 
「植田?服部「国际金融」:国际金融の教科書としての特徴」 (服部孝洋 (東京大学) | note 2024年10月12日)

 
関连记事:
津田尊弘課長に聞く、国际金融と 経済協力 ― 国際開発金融機関(MDBs)編 ― (『ファイナンス』 2025年1月)

 

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